中学受験におけるプロ家庭教師(オンライン)活用のメリット4選

受験戦略

中学受験を目指す人の多くは学習塾で日々学んでいることかと思います。

おおむね、小学校4年生(小学校3年生の2月)から学習塾に入って、中学受験勉強を本格化させるケースが多いようです。もちろん最近は早期に学習塾に入って、勉強の習慣づけを開始したり、もしくは小5、小6になってから「やっぱり受験しよう…」と考えて、中学受験勉強を開始する人もいるかと思います。

時期は様々ありますが、おそらくほとんどの人は、中学受験対策として「学習塾」に入ることを選択するのではないでしょうか。

学習塾は長年にわたり、中学受験対策のノウハウをためており、また最新の受験情報も入手しやすいようなネットワークを構築しており、我が子の受験対策として学習塾を選択するのは非常に合理的かと思います。

一方で、学習塾は多くの人のための対策手法に偏りがちで、生徒一人ひとりに合わせた対策という点では弱い部分も存在するのが事実です。

これを読んでくださっている方の中には、すでに学習塾での受験対策を経験されていて何らかの不満を持っている方、もしくはこれから受験対策を始めるのにあたって学習塾という選択肢でよいのか、という迷いを持たれている方もいらっしゃると思います。

我が家では、学習塾を頼りに中学受験対策を開始したものの、小6の途中で学習塾はやめて、プロ家庭教師に全面的に対策をお願いするといった中学受験を経験しました。

結果としては、おそらく学習塾に頼りっぱなしでは到底合格できることはなかった学校から合格をもらうことができて、このプロ家庭教師に頼るという選択肢は間違っていなかったと実感しています。

そこで、自らの経験も踏まえて、中学受験における「プロ家庭教師」のメリットデメリットをまとめたいと思います。

これを読めば、きっと「プロ家庭教師ってどうなの?」という疑問も少しはクリアになることと思いますので、ぜひ中学受験のご参考になさってください。

なお、このブログで「プロ家庭教師」と呼んでいるのはすべて「オンライン家庭教師」をイメージしています。なぜなら、我が家ではオンライン家庭教師にお願いしていたからです。家庭教師というとどうしても家庭に訪問する教師を思い浮かべるかもしれませんが、家庭教師にお願いするなら「オンライン」でまず検討するべきかと思います。この理由は本記事で紹介している4つ目のメリットをぜひご覧ください。

中学受験におけるプロ家庭教師(オンライン)活用のメリット4選

1,生徒に合わせた指導、志望に合わせた指導が可能(志望校への最短ルートで対策できる)

プロ家庭教師のメリットとして、まず何よりも挙げたい点は「志望校への最短ルートで受験対策ができる」といった点です。

学習塾は大勢の生徒に向けたカリキュラムになっているので、どうしても扱う問題や対策は総花的になりがちです。

「自分の受ける志望校では絶対にこの分野の問題は出ないんだよなぁ」という問題にも付き合う必要があります。下手すると大事な夏期講習の1日をその「我が家にとってはあまり必要のない」分野に充てたりといったことも出てきます。さらに小6の秋以降は過去問対策が中心になってきますが、その時期も関係ない学校の過去問が課題として出されたり、授業で扱われたりする訳です。はっきり言って、無駄とはいいませんが、非効率な勉強時間の使い方になっているのは否めないでしょう。

対して、プロ家庭教師の場合は、生徒に合わせて「強化すべき分野の対策」を中心に時間を使うことができ、また過去問対策も基本的に自分の志望校の過去問しか扱うことはありません。我が家でお願いしていた家庭教師でも、実際に秋以降の過去問演習では志望校のみの過去問を徹底的にやり通しました。この「過去問の徹底的なやりこみ」は受験対策の肝だと私は考えていますので、大事な時期を「あまり必要のない分野に時間を割く」のか「自分の志望校対策を徹底的にやりこむことができる」のかは大きな差になってくるのは容易に想像できます。この点はプロ家庭教師のメリットと言えるのではないでしょうか。

中学受験は時間との勝負でもあります。特に小6になってくると多くの受験生が毎日10時間以上の勉強に身を投じています。そのような中で自分の成績を上げて、志望校に1歩でも近づくためには他の受験と同じような勉強方法では絶対に抜き出ることはできません。よくて周りについていくことが精一杯でしょう。

「自分に合わせた勉強」、「自分の志望校の過去問対策だけをひたすら行う」ためには学習塾はむしろ足かせに感じてしまう時期が必ずやってくると思います。そんな時にはプロ家庭教師の力を借りるのは非常に合理的な選択となるはずです。

2,納得いくまで教師を代えることができる

我が家が学習塾に通っていた時の大きなストレスに「すべての教師が優秀な訳ではない」という点がありました。我が家では早稲田アカデミーという大手学習塾で勉強をしていたので、もちろん優秀な先生もいらっしゃいました。情熱をもって生徒に接してくれて、励ましてくれて、質問にも丁寧に答えてくれる。早稲田アカデミー在籍中に、運が良いことにそんな先生に担当してもらったこともあります。

ただ、残念なのは、全ての先生が優秀な訳ではなく、中にはこの先生に任せて大丈夫か?と首をひねりたくなる先生がいるのも事実です。例えば、算数の先生は素晴らしいが、国語の先生はイマイチといったことが往々にして起こります。また、先生の交代という問題も必ず発生します。我が家が通っていた教室では、塾側の都合で先生の交代は割と頻繁に発生しました。また、我が子の成績によってクラスが変更になれば先生も変わります。

先生が変わるのは仕方ない面があるにしても、運が悪くイマイチな先生に担当してもらうことになった際にはしばらく我慢の時期を過ごすしかありません。学習塾の場合は基本的に「受験生が先生を選ぶこと」はできないからです。

一方で、プロ家庭教師の場合はこの点の不満はかなり少ないと思います。

個人契約でお願いする家庭教師契約では簡単に交代などとはできませんが、プロ家庭教師をあっせんしてくれる家庭教師センターの場合はたいていは家庭教師の交代が可能です。「合わないな」と感じたらすぐに教師の交代を申し出ることで、別の家庭教師を紹介してくれます。

家庭教師側も合わなければ交代されることは初めから分かっているので、交代を申し出ることに遠慮はいりません。

(というか、高いお金を払っているので、保護者としても自然に真剣に教師を見定めることになると思います。)

我が家でも国語の家庭教師がなかなか合わなくて、2回ほど教師の交代をしてもらいました。もちろん闇雲に教師の交代さえすればよいという訳ではないので、数回は授業を受けてみて、「何が合わないのか」「教師の交代が最適な解なのか」は熟考しました。その時に感じたことは、実際に教師の交代をお願いするのかは別として、いつでも教師の交代というカードを持っていることは精神的にも大きいと感じました。

最終的に受験本番を迎えるまでお世話になった家庭教師は我が子とも相性がばっちりで、保護者としても教師に関するストレスをかなり抑えることができました。

ちなみに家庭教師の交代は「いつでも」「何度でも」可能ということを売りにしている家庭教師センターは多いですが、現実的に家庭教師の交代が可能なのは10月くらいまで、遅くとも11月までと考えておいた方がよいでしょう。なぜなら、その時期にはほとんどの家庭教師は受け持ちの生徒を上限まで抱えており、代わりの家庭教師が見つかりづらくなるからです。優秀な家庭教師ほど早くに受け持ちの生徒が固まってしまう傾向もあります。

よって、「教師の変更が可能」という家庭教師のメリットを活かしたいのであれば、夏休み前までに家庭教師をスタートし、教師と子供の相性を確かめつつ、夏休み後の9月には変更を申し出るのをいったんのデッドライン目安と考えておいた方がよいと思います。もちろん、10月や11月でも代わりの教師が見つかる可能性はありますが、特に算数の教師は早くに見つかりづらい状況が発生しますのでご注意ください。

3,子供の集中力が高まる(密度の高い勉強ができる)

家庭教師のメリットとして「子供の集中力が高まる」といった点が挙げられます。当たり前といえば当たり前なのですが、学習塾では1人の教師に対して複数の生徒がいます。生徒の視点からすると少しくらい自分一人が集中していなかったとしても授業は進んでいく訳で、どうしても意識が散漫になってしまうことがあります。

対して、家庭教師では教師と生徒が1対1で授業が行われます。生徒の視点からすると絶え間なく教師ともやりとりが発生するので気を抜く暇もなく、高い集中力が保たれます。問題を解いている間も教師は画面越しに子供の様子をチェックしてくれていますので、生徒としては常に見られているという意識で授業に臨むことができます。

これは授業中のことだけでなく、例えば宿題への取り組みに対しても影響があります。

家庭教師から出される宿題は「その生徒だけの宿題」、つまりオンリーワンの宿題です。毎回きちんと宿題はやれているのか、やれなかったとしたら原因は何なのかという会話が生まれ、自分の勉強時間の使い方へ話が及ぶこともあります。

一方、学習塾だと例えば20人の生徒みんなに対して出されている「みんなへの宿題」です。なかには宿題をやってこない子もいますし、頑張ってやった宿題も往々に教師はあまり見てくれていません。そうなると徐々に宿題に対するモチベーションも下がっていくのは当然です。

我が家の経験談でいうと小4で入っていた日能研は宿題は全くチェックしないというスタンスで、うちの子供はどうしても宿題へのモチベーションが上がりづらい状況でした。小5からは宿題のサポートも手厚いと評判の早稲田アカデミーに転塾し、結果的には日能研よりは大分丁寧に見てはくれましたが、それでも「ちゃんと宿題のチェックしてくれているのかな?」という先生も多かったですし、親として満足というサポートには程遠かったのが現実です。

このように、学習塾と比較して家庭教師では1対1で見てもらえる場面が多い分、授業にしても宿題にしても密度の高い勉強ができ、同じ学習時間でも子供の集中力に大きな差が生まれます

早稲田アカデミーの夏期講習などは丸々半日は塾で過ごすことになるのですが、子供曰く、早稲田アカデミーの夏期講習よりも家庭教師の120分の方が集中力が必要な分、終わった後の疲労感があるそうです。

4,オンラインのメリットが活かせる(場所や時間の融通が利きやすい、全国規模で教師のマッチングが可能)

さて、家庭教師の4つ目のメリットです。長くなってきたので、本日の記事では4つ目のメリットを最後にしたいと思います。

家庭教師には「自宅派遣型」と「オンライン型」が存在しますが、どちらを選ぶべきかと質問された場合、私は「自宅派遣型」ではなく、「オンライン型」一択だと考えます。

その理由をあげると、「オンライン型」では下記のメリットがあるためです。

場所や時間の融通が利きやすい

オンラインの環境さえあれば基本的にどこでも授業を受けることができます。例えば、実家に帰省中でも問題ありません。また、受験直前期になると、スポットで追加の授業を申し込むこともあるかと思います。その際に12月、1月の超直前期はなかなか教師の追加枠を確保することも困難になってきますが、オンラインであれば、早朝や深夜の時間帯も(教師の方が了承してくれれば)受講することが可能です。超直前期は結構夜の22時~0時みたいな時間帯にスポットで授業をお願いする方も多いようです。

また、何か用事があって時間の変更をお願いしたいときも、教師側としてみれば授業時間(例えば120分の枠)の分だけ代わりの時間を見つければよいので変更がしやすいです。これが自宅派遣型だと授業前後の移動時間も含めて調整が必要となるため、変更のハードルが高くなってしまいます。

我が家でも授業時間の変更は割と頻繁に(月1,2回程度)お願いしていましたが、代わりの時間帯が見つからない、といったことは1度もありませんでした。

全国規模での教師のマッチングが可能

「マッチング」という言葉がよいのか微妙ではありますが、やはり生徒と教師の相性はかなり大事です。熱血型の教師、丁寧な分析が得意な教師、経験豊富な教師、モチベーションを上げるのが上手な教師、などなど家庭教師といっても十人十色です。もちろん生徒側も一人として同じ人間はいないので、その組み合わせは無限大。相性が合う合わないは当然発生します。

では、相性が合う教師を見つけるのにもっとも大切なことは何でしょうか。

大切なことはより大勢の候補者の中からマッチングを行うことです。自宅派遣型では当然自宅から遠くないエリアで教師を探すことになりますが、オンライン家庭教師ではエリアの制限はなく、全国から探すことが可能です。

特に家庭教師を検討している家庭の場合は、「苦手な国語をもっと強化したい」「塾では扱ってくれない○○中学校の対策に注力してほしい」といった要望を持っているケースが多いと思います。そういった個別具体的な要望に応えてくれる教師を探すには、母数集団が多ければ多いほど良いと言えます。

ここまで、また我が家の経験談です。

我が家で通っていた早稲田アカデミーではいわゆるトップ校については「〇〇中学対策コース」のようなものが用意されていましたが、我が家の志望校である偏差値50~60程度の中学校では、そういった特別な対策コースはありませんでした。学習塾にとってはネームバリューのあるトップ校の合格実績が欲しいので、こういった対策コースを設けるのは一部の中学のみという事情は何となく理解できるのですが、同じ受験生として通っているのに自分たちの志望校の対策はおろそかに感じてしまうのも正直な気持ちとしてありました。

そこで、我が家では家庭教師の依頼(募集)をする際には「XX中学校への合格を熱望」という点を強調しました。

実際に、我が家の教師に決定したプロ家庭教師と初回の顔合わせ面談では、開口一番「XX中学に合格できますよ」と言ってくれたことはとても印象に残っています。それまで、早稲田アカデミーの担任の方からは一回も「合格できますよ」と言ってもらったことはなく、それは受験に対して油断させないという意味ならよいのですが、何となく「不合格だった際に責任を負わないため」の予防線に感じていたので、このプロ家庭教師の自信のある一言はとても新鮮でした。

それだけ、その家庭教師は××中学への合格の道筋が描けているということだと思いますし、きっと我が家の依頼(募集)内容を見て、「自分ならやれる」と自信のある教師が手を挙げてくれたのだと思います。

その後も家庭教師に対しては、徹底的に「XX中学校(志望校)に合格したい」、「そのための指導をお願いした」ということをお伝えしました。我が家のプロ家庭教師たちはそういった志望校への熱意に対してはとても真摯に受け止めてくれて、指導内容に反映してくれていたと思います。

ということで、本日は「中学受験におけるプロ家庭教師(オンライン)活用のメリット4選」ということで、ご紹介させていただきました。

このブログでは、我が家の中学受験体験を通して、おすすめできるちょっとしたノウハウや戦略を提供できればと思います。プロ家庭教師のデメリットも紹介したいですし、具体的にどうやって家庭教師(家庭教師センター)を見つけたらいいのか、という点も紹介したいですね。他にもご要望があれば、ぜひコメント欄にコメントを頂ければと思います。

まだ、記事が増えるには時間がかかりますが、もしよかったら今後もブログを覗きに来てくださいね!

【最後にご紹介】

このブログを読んでくださっている方の中には、「プロ家庭教師に興味を持ったけど、実際にどこに申しこんだらいいの?」と迷われている方もいらっしゃると思います。

家庭教師を依頼できる業者は無数にあり、どこの業者に中学受験のサポートをお願いしたらいいのかを判断するのはかなり難しいことです。

色々と比較検討するのも骨が折れる作業ですし、実際のところ我が子の受験サポートでいっぱいいっぱい、無数の家庭教師センターを調べる時間がない、という方も多いと思います(私もそうでした)。

そこで、あくまで参考までに、私が実際に利用してよかった家庭教師センターを紹介したいと思います。

記事でも触れていますが、我が家では1度家庭教師センター選びに失敗をして、業者変更を途中でおこなっている経験がありますので、その経験を踏まえて「失敗しない家庭教師業者」をご紹介します。

インターネット家庭教師Netty
こちらのサービスでは大学生講師も含めて安価な家庭教師コースも用意されています。

しかし、本気で中学受験で結果を求めるには「プレミアムコース」を選択することが必須だと思います。

「プレミアムコース」だと元大手塾講師や家庭教師経験の豊富な講師が登録していますので、ぜひこちらのコースを申し込めるか問い合わせしてみるとよいでしょう。

無料体験授業が用意されている点も良心的です。

(プロ家庭教師の場合は無料体験はなし、初回から有料ということが少なくありません)

プロ家庭教師の講師数には限りがありそうなので、特に夏休み過ぎの時期は迷ったらすぐに問い合わせするとよいかと思います。


②個別指導塾ドクター

こちらは集団塾でもトップの経験を持つ講師の方がマンツーマンで指導してくれる個別指導塾です。

厳密には家庭教師ではないのですが、講師の質が高く、実質「プロ家庭教師」にお願いしていると同等の効果が期待できると思います。コストも一般の個別指導塾よりも頭一つ抜き出て高く、プロ家庭教師と同じくらいですね。

我が家は教室が少し遠かったので実際には申し込みできなかったのですが、無料体験講義を受けに行きまして、本当はここにお願いしたかった、、、という個別指導塾です。

【中学受験専門】個別指導塾ドクター
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